多頭飼育崩壊という現実
最近よく耳にする「多頭飼育崩壊」
ニュースやSNSで目にするたびに、胸がぎゅっと締めつけられます。
最初は、「可哀想だから連れて帰ろう」という優しい気持ちから始まることも少なくありません。
雨の日に震えていたから。
誰も迎えに来なかったから。
一匹くらいなら大丈夫だと思ったから。
でも、去勢や避妊をせずに増えてしまい、気づけば手に負えない頭数に。

医療も行き届かず、清潔も保てず、結果的に人も猫も不幸になってしまうケースがあります。
猫に罪はありません。
繁殖するのは本能です。
だからこそ、命を預かる側の責任として、適切な医療と管理が必要になります。
「可哀想」という気持ちは、とても大切です。
でも、その気持ちを“最後まで守りきる覚悟”がなければ、救いにはなりません。

感情だけでなく、覚悟と準備があってこその保護。
このテーマはとても重く、大切なので、また別の記事でしっかり向き合いたいと思います。
飼い主との相性は性別で決まる?
「オスは甘えん坊」「メスはクール」とよく言われますが、これはあくまで傾向です。
実際には、オスでも自立心が強い子はいますし、メスでもべったり甘えん坊の子もいます。
相性は性別よりも、その子の気質と、飼い主の受け止め方に左右されることが多いように感じます。
距離を尊重できる人にはマイペースな子が心地よく、たくさん触れ合いたい人には甘え上手な子がぴったりくる。
静かな時間が好きな人には落ち着いた子が合い、賑やかな日常を楽しめる人には遊び好きな子が寄ってくる。
でも最終的には、「選ぶ」というより「出会う」ものなのかもしれませんね。
幼い頃の、白いメス猫ちゃんの記憶
私がまだ3歳くらいのころ、祖父母の家に放し飼いの白いメス猫ちゃんがいました。
真っ白な毛並みだったこと。
座布団の上で丸くなっていたこと。
それくらいしかはっきり思い出せません。
でも、ひとつだけ、今でも覚えている場面があります。
その子が庭でトイレをしているところを、じっと見ていた私に母がこう言ったのです。
「猫さんのトイレ中は見ちゃダメよ。誰でもトイレをのぞかれたら嫌でしょ?」
子ども心に「たしかに…」と妙に納得したのを覚えています。


小さな私は、猫のトイレが…というより、「自分が見られたら嫌」という感覚で理解したのだと思います。
野生下では、排泄中は無防備な時間。
だから猫は基本的に、どの子も少し警戒心を持っています。
母はきっと、「排泄中は無防備だから、そっとしておいてあげようね」という意味で、人間に例えて説明してくれたんだと思います。
でもその瞬間、猫にも“守られるべき尊厳”があるのだと、自然に心に刻まれました。
猫を“動くぬいぐるみ”ではなく、ちゃんと気持ちのある存在として扱うということを、母から教えてもらったのかもしれません。
だからでしょうか。
私はずっと、「メス猫のほうがデリケートなのかな?」と、どこかで思っていました。
トイレを見ちゃダメと言われた記憶と、“メス猫”という存在が、私の中で結びついていたようです。
読者のみなさんの中にも、子どものころに出会った猫の思い出が、今の猫との向き合い方につながっている方はいませんか?
怒られた記憶。
撫でた感触。
ふわっとした匂い。
そうした小さな断片が、今の私たちの“猫観”をつくっているのかもしれません。
性別よりも“ご縁”
私自身、なぜかメス猫とのご縁が薄く、気づけばいつもオス猫と暮らしています。
でもそれは「合わない」からではなく、ただタイミングとご縁の問題なのだと思っています。
リクとソラとの出会いも、まさにそうでした。
保護猫団体の預かりさんのお宅へ、子猫を見に行った日のこと。
会いに行く前からネットでリクの存在を知っていたのですが、まだ譲渡が決まったわけでもなく、「どんな子たちがいるのかな?」という軽い気持ちで足を運びました。
小さな子猫たちが、少し大きめのケージの中をちょこちょこと歩き回っていて、その空間はもう、それだけで幸せな空気に包まれていました。
その中で、旦那はリクに一目惚れ。

そして私は、ソラに一目惚れ。

理屈ではありませんでした。
性別を考える余裕もありませんでした。
ただ、「あ、この子だ」と思ったのです。
目が合った瞬間の感覚。
抱っこしたときの体温。
胸の奥がふわっとあたたかくなるような、不思議な確信。
気づけば、そのまま譲渡の手続きをしていました。
あのとき私たちは、「オスだから」「性格がこうだから」ではなく、ただ純粋に“出会ってしまった”のだと思います。
これから猫をお迎えするあなたへ
猫はそれぞれが一つの個性。
オスかメスかよりも、その子がどんな目でこちらを見るのか、どんな距離感を心地よいと感じるのか。
そのサインを受け取れたとき、本当の相性が見えてくるのではないでしょうか。
もしこれから猫を迎える方がいるなら、どうか“性別や年齢”だけで決めないでください。
その子の目を見て、呼吸を感じて、「この子だ」と思える瞬間を大切にしてほしいのです。

そしてもしこれから猫を迎える方がいるなら、ペットショップだけでなく、保護猫という選択肢も、そっと心の片隅に置いてみてください。
その“ご縁”は、保護猫との出会いの中に待っているかもしれません。
ー 最後に ー
この記事は一般的な傾向をまとめたものです。
すべての猫に当てはまるわけではありません。
猫との出会いが、あたたかく、そして責任あるものでありますように。
そして、すべての猫が安心して眠れる世界になりますように。
※猫の性格については、毛色による傾向についても別記事でご紹介しています。
気になる方は、こちらの記事もぜひご覧くださいね。
猫の毛色と性格に関係があるの⁉︎色による性格傾向と魅力とは?















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